冬の新潟市内を歩く。2014年・年末
昨日(2014年12月29日)、雨の東京を早朝に出発し、新潟に帰省しました。
新潟? あー、トンネル抜けてスノボに行くところね。
と東京の人は思うかもしれませんが、皆さん、それ越後湯沢ですから! 新潟市は上越新幹線の終着駅、新幹線にたっぷり2時間は乗っていただかないと辿り着けない秘境です。
というわけで今回は、新潟=雪国「越後湯沢」と思っていらっしゃる方に向けて、文化都市「新潟市」の冬の魅力をお届けします。
では参りましょう。フォトレポート、スタート!
冬の新潟、冬の田園風景
越後湯沢を過ぎてしまうと、平野が続きます。米どころ新潟といえば、田んぼ、田んぼ、田んぼ、のオンパレード。白い大地とどんよりどよどよな空はこの季節のデフォルトです。
そして、これが文化都市新潟の玄関口 JR新潟駅
どうです、この中途半端なボロさ、もとい、古き佇まいを今に残す、これが我らが新潟市の顔でございます。
さっそくバスで移動
駅前のロータリー脇に、様々な方面行きのバスがズラリと並ぶ、バス発着場がありますので、そこからバスに飛び乗ります。今回は市内を循環する「系統番号12西循環」で古町(ふるまち)へ。
▼ここからは新潟市内のオススメスポットをご案内します!
THE COFFEE TABLE
11月にオープンしたばかりのカフェ。新潟市在住の友人から「あっこはいいよ、落ち着くよ」と噂を聞いていたので、おじさん、いっぺん行ってみたかったのね。「いいカフェにはいい空気感がある」とは今僕が作った言葉ですが、まさにその通り。
カフェ・ヴィエンナを注文。つまり、ウィンナー風コーヒー。
スコーンはプレーン味とイチジクのダブルパンチ。
まだ書き終わっていなかった年賀状を書き書きしてから、お店をあとに。
北書店
新潟市に古町という商店街&繁華街がありまして、今はちょっと(もうだいぶ長い間)元気がないのですが、その昔、その商店街の中心地点に「北光社」という書店がありました。地元の高校生が春になると学校指定の参考書籍を買いに行くようなまさに街の本屋さん。残念ながら閉店してしまったのですが、その北光社の最後の店長を務めた佐藤さんが新しくオープンしたのが、この北書店なのです。
佐藤さん、などと親しげに書いていますが、面識はありません。佐藤さんがお店を開くまでの経緯は、僕も本を読んで知っているだけです。ミーハーでごめんなさい。
北書店では店内でイベントも開かれているとのこと。残念ながら僕はなかなか行けませんが、トークイベントの様子は書籍でも紹介されていて、とっても楽しそうです。本や本屋さんをこよなく愛する人にぜひ読んでいただきたい。
- 出版社/メーカー: エイチアンドエスカンパニー
- 発売日: 2014/04
- メディア: 単行本
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- 作者: 佐藤雄一,内沼晋太郎,嶋浩一郎,石橋毅史
- 出版社/メーカー: 株式会社ボイジャー
- 発売日: 2014/07/16
- メディア: Kindle版
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古町糀製造所
街を歩いているとやはり冷えます。温かい飲み物が欲しくなる。そんなときは迷わずこちらへ。糀を使ったオリジナルドリンクを製造・販売しているお店です。
糀を使ったオリジナルドリンク? それって甘酒じゃねぇの? と思ったアナタは鋭い! 正解です。でも、もし「甘酒」と聞いてあまりいい印象を抱かない人がいるとしたら、その人にこそぜひ試していただきたいオサレドリンクなのです。「甘酒界の革命児や〜」な一杯。
- 甘ったるさはゼロ、自然な甘さ
- 柚子、ジンジャーなど様々な味が楽しめる
- ホットでもアイスでもおいしい
店内に座ってホッとひと息。今回いただいたのは、柚子ジンジャー味のホットです。うまいっす、あったまるっす。
じつはこの古町糀製造所、東京にも進出しております。銀座、自由ヶ丘など、ぜひ足を運び飲んでみてください。贈り物にもいいと思います。これからの季節だと、バレンタインデーのお返しに、男子から女子に贈ったりすると、好感度上昇マチガイなし!
信吉屋
街歩きを楽しんでいるうちにもうお昼の時間です。お腹が空きました。新潟市の古町で食べられる名物といえばタレかつ丼が有名なのですが、今回はラーメンが食べたい気分。僕が愛してやまない信吉屋さんへと参りましょう。
失礼ながら建物はオンボロという形容がふさわしいんですけど、味はピカイチなんでござぁーますの。
はい。これ。来たこれ。澄んだスープに細麺がバッチリ合う、あっさり系の支那そばです。今回はチャーシューワンタン麺を注文。スープをすすってはこれこれこの味!麺を噛んではこれこれこのトゥルトゥル感!と心の中で叫んでおりました。もちろんチャーシューもワンタンも美味しくてたっぷり入ってて嬉しいの。
15年前に初めて食べて以来のマイフェイバリット支那そばです。ここの寡黙で実直そうなおじちゃんと陽気なおばちゃんがまたいいんだ。会いに行きたくなるんです。
いやー満たされた。
今代司(いまよつかさ)酒造
新潟と言えば、米どころ、そして、酒どころ、ですよね。こちらは創業1767年の造り酒屋。醸造アルコールを使わない、純米酒だけを作って二百うん十年という酒蔵さんです。
最近、酒蔵の入り口付近をリノベーションし、日本酒のショールーム兼直売コーナーができたので、訪れるのが楽しい酒蔵です。酒蔵見学も随時やっているので、酒好きにはたまらない「見学ツアー→試飲→大人買い」が楽しめます。
すでに何度も足を運んでいる僕が今回こちらのお店に寄ったのは、この白い液体を買うため。へへ。
その名も、白い酒。この季節だけの期間限定発売の逸品でございます。とろ〜りと滑らかな舌ざわりの甘いお酒。でも、クドさはまったくない、スッキリとした甘さのお酒です。ラベルに描かれた七福神も楽しそう。もうね、グイグイ飲めちゃうのね。年末年始はおこたでコレを決めるのが楽しいのね。
峰村醸造
さあ、冬の新潟市内案内もこれが最後です。今年リノベーションオープンしたこちらは、味噌蔵の峰村醸造。明治38年創業とのこと。
お気づきでしょうか。蔵の入り口にかかっている白い暖簾。そうなんです、先ほどの今代司の入り口にもかかっていましたよね。
今代司酒造と峰村醸造は道路をはさんで、ほぼ真向かいに位置しています。沼垂(ぬったり)と呼ばれるこの地区は、ただいま「醸す地区」として大々的にアピールしていこうと盛り上がっているのです。
いいじゃないですか、醸す(かもす)地区。新潟市内に古くからある発酵文化に光をあて、新しいものを生み出していくなんて、頼もしいっす。
蔵の中は商品の直売所。大根、茄子、胡瓜、生姜の味噌漬けが180gなどの小分けにパッケージされ販売されています。鼈甲漬、黄金漬、琥珀漬。漬物っていろいろあるんですね。もちろん、お味噌の量り売りもありました。
醸す地区、これからどんどん盛り上がっていってくれるといいなあ。帰省するたびに寄ってみようと思います。
まだまだ見所はあるんです
いかがでしょうか? 越後湯沢より先へと新幹線に乗って行ってみたくなりましたでしょうか?(^^)
他にもいろいろ、カフェやら雑貨屋さんやら、名物料理店やら、ワイナリーやら、古き良き街並みやら、紹介したい新潟市のオススメスポットはまだまだたくさんあります。いずれまた紹介できたらいいなと思います。
本日の新潟市内は雨模様。おこたに入ってぬくぬくしつつ、白いお酒をいただきます。それでは皆さん、よいお年をお迎えくださいね。