おかしみ日記

おかしみは、スパイス。

軽く動く。


昨日のエントリを書きながら、思い出した話がある。ほぼ日刊イトイ新聞のコラムに、糸井重里さんが書いた話だ。

糸井さんが立川志の輔さんの落語を見に行ったときのこと。編集者で、cakesを運営している加藤貞顕さんに出あったという。聞けば、加藤さんは当日券を買って、並んで入場して、その日の落語を見た。というのも、糸井さんがコラムで志の輔さんの落語会について触れているのを読んで、急きょ、自分も行ってみようと思い立ったからだ。

糸井さんは「軽く動く」その行動力を評価する。もしかしたら、駆けつけてみて、思ったよりつまらないものかもしれない。いや、つまらなかったという感想を抱き、がっかりすることのほうが多いかもしれない。それでも、そんな結果はおかまいなしに、自分のアンテナに少しでもひっかかる何かを感じたら、とにかく駆けつけてみること。軽く動くことで、行ってよかったと思える何かに出会えるかもしれない。

動いた結果、たとえがっかりすることがあっても、「それくらい、いいじゃん、自分」と思えばよろしい。

ちなみに、落語会が終わったあと、再び駅のホームでばったり糸井さんに出会った加藤さんは興奮気味に感想を語ったそうだ。

軽く動くこと。それはまさに、老いないための秘訣であるのかもしれない。