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おかしみ日記

おかしみは、スパイス。

キュレーションの時代

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)


佐々木俊尚さんの新著

『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる』を読み終えた。

ものすごく面白かった。

梅田望夫さんの『ウェブ進化論』の続編がようやく出たんだ、

という気がした。

ぼくには2つの本がつながっているように思えた。

もう一度、『ウェブ進化論』を引っ張りだしてきて、読み直そうと思う。


●ものすごく乱暴に言ってしまえば、

情報は、おたく化するけれども、たこつぼ化することはない。

なぜなら、情報を得るためには、「他人の視座」を頼りにすることになるからで、

それを頼りにする限り、自分と他人とのあいだには常にズレが生じ、

そのズレがセレンディピティを生み出すからだ。

(そうだ、それはたしか津田さんの『Twitter社会論』電子書籍版の

解説で、東浩紀さんがTwitterについて書いていたこととよく似ている。

そのあたりも、また読み直さないと)


●消費についての考察も、たいへんに面白かった。

必要な機能で割り切った消費と、

人とのつながりを感じたいという「承認と接続」の消費の

2つに消費行動は変化しているという指摘。

ぼくは最近、個人が小さくやっているお店がとても好きだ。

そういう人たちの、お店を始めたストーリーを聞くと、

ファンになってしまうし、応援しなくちゃと思う。

これなんか、まさに承認と接続の消費だと思う。


●ぼくは、そうした個人が

「大きく儲けなくても、ちゃんと生活していける」世の中であってほしいと思う。

それは、他ならない、未来の自分の姿であるかもしれないのだから。

自分の身の丈にあったサイズで起業した人が、ちゃんと成功できる世の中。

とかく「起業」というと、やれ何億稼いだとか、株式上場だのという話になるが、

そうではなく、お金に振り回されることなく、

自分らしく生きるためのスモールビジネスや起業。

そういう人たちが増えて、元気に生きる人たちが増えていったらいいと思うのだ。


●もちろん大企業はなくならないし、必要であるのだけれども、

それは彼らが、「必要な機能で割り切った消費」に対して、

商品を供給してくれなくては困るからである。

そんな企業で働きたいかどうかは、人それぞれだから、もちろん、否定しない。

ぼく自身はそれを志向しないけれども。


●本を読むと、いろいろなことを考える。

いろいろなことを考えさせる本は、きっと、いい本だ。

再読三読して、どんどん刺激をもらおう。


※津田さんの『Twitter社会論』アプリについてはコチラ

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

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